映画「ターミネーター」の中で俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーの決め台詞が有名な
I’ll be back.
ですが、日常でもよく使われます。
ぜひ覚えておくといい表現です。
「ちょっと出かけてくるよ」みたいに言う時
英語では、よく「I’ll be back.」を使います。
「I’ll be back」の本来の意味は「また戻ってくる」です。
助動詞のwillは、元々は「必ず~する」100%必ず~する。
という意味があります。
ですから映画で使われた「I’ll be back.」は、
私は、(必ず100%)ここに戻ってくるからという
ニュアンスがあるのです。
「I’ll be right back.」とrightを使えば、「すぐに戻ります」
という意味になります。
たとえば、席を立ってトイレに行きたい場合などに
ちょっと席を立って「I’ll be back」 みたいな感じ
で使えます。
「すぐに戻りますから、どこにも行かないでください.」
と言いたいなら
I’ll be right back.
Don’t go anywhere , please.
のように使います。
「be back」も「come back」もどちらとも「戻ってくる」という意味です。
しかし、厳密には使い方に違いがあります。
be back = 状態
come back = 場所
「be back」は戻ってきてそこに存在している状態を表します。
つまり必ずしも同じ場所に戻ってくるという意味ではないのです。
「come back」はcomeは、遠くに行っていて帰ってくるという感じがあります。
実際にネイティブが日常で使用している感じでは
「すぐ戻ってくるから」という場合は、圧倒的に
I’ll be back.
を使うことが多い。
ただし、留学生がその国を去る時に
I’ll come back soon.
という。
距離的に近い距離、あるいは時間的にも
短い場合だとbe backを使い
距離が遠く、時間的にも長い場合だと
come backを使っているニュアンス
はある。
さらに補足として
戻ってくるというのをshouldを使う表現もある。
I shall return. (私は、必ず戻ってくる。)
これは第二次世界大戦中、フィリピンで日本に負けた
マッカーサーが残した言葉である。
これも詳しく言えば、単に戻ってくると言っているのではない。
それは、助動詞shouldにはどういう意味があるか知らないと
わからない。
Should の原型は shall ですがこのshallの本来の意味は
「運命・神の意志」という意味がある。
つまり、あの時マッカーサーは、自分の意志ではなく
(運命として、あるいは神の意志として)
私は、ここに戻ってくる。
と言ったわけである。
これは、willのよりもかなり強い意味をもつ。